まだ利用者の少ないトラックボールマウスですが、とても使いやすいことが知られていないと思います。
マウスの歴史
マウスの歴史としてはPS/2接続マウスから始まり、USB接続マウスが普及してきました。
当初、これらのマウスはボール式センサーを採用しており、しばらく利用していると汚れによってボールがスムーズに回転しないという問題が発生していました。
そこで次に普及し始めたのが光学式センサーです。
光学式センサーではマウス底面から赤色LEDを発して反射を読み取ります。
マウスパッド上で操作しないと誤作動を起こすなどの問題もありましたが、その問題も解消され、今でもこの光学式が多くのユーザーに利用されています。
光学式マウスの問題点
しかしボール式センサーや光学式センサーは常に利き手でマウスを移動させる必要があり、長時間利用するととても疲れます。
またマウスを動かす範囲を確保する必要があり、利用している間に周囲においてあるものにマウスがぶつかることもあります。
出先などで使うには場所も限られますので、ノートPCのタッチパッドでカーソルを操作したりしていましたが、タイピングしている間に手がタッチパッドに触れてしまってカーソルが移動してしまったりもしていました。
さらに最近ではデュアルディスプレイで作業をするようになり、2画面にわたってカーソルを移動させる際にマウスを移動させるタイプでは非常に不便になりました。
トラックボールマウスのメリット
そこで私で導入したのがトラックボールマウスです。
4年くらい前に最初に購入したのはLogicoolのMX ERGOで、15,000円もする高価なトラックボールマウスです。
もちろんトラックボールマウスですので、位置は固定した状態で使えます。
さらにはマウス自体の傾斜も変えられますので、自分に使いやすい状態を保つことが可能でした。
Webページの「戻る」、「進む」もワンタッチです。
カーソルを移動させるボールの回転を読み込む割合もワンタッチで切り替えられるので、細かい操作も問題ありません。
難点としては大きめの構造をしているので、出張には不向きな点が挙げられます。
このような理由もあり、MX ERGOはデスクトップPCで仕事をする環境に向いているトラックボールマウスと言えます。
出張のことも考えて購入したのがDigio2です。
とにかく小さいトラックボールマウスが欲しくて探していたところ、最小モデルとして売り出されていました。
たぶん今でも最小なのではないかと思っています。
出張や旅行へノートパソコンを持参する際にもバックの場所を取りませんし、出先での狭い環境でのパソコン作業でもまったく問題になりません。
ボール操作はERGOの方が優れていますが、今となっては慣れたせいかスムーズに動かすことができています。
むしろ大きなERGOの方が不便なような気もしています。
トラックボールマウスのデメリット
トラックボールマウスの問題点は、以下の2つです。
- トラックボールの操作に慣れる必要がある。
- トラックボールに入り込んだ汚れを定期的に取り除く必要がある。
これまでにERGOとDigio2の2機種を5年近く使ってきましたが、思い当たる問題点は上記の2つほどです。
トラックボールの操作
特に問題なのはトラックボールの操作ではないでしょうか。
最初はかなり戸惑います。
初めて自動車教習所で運転した時みたいに実際の動きと自身の感覚がマッチしません。
しかし、この問題は大きくありません。
数日間も使い続けていると、完全にボール操作に慣れてきます。
トラックボール自体の操作はマウスを動かすより疲れませんし、もう通常のマウスに戻れなくなります。
ボール周囲の清掃
もう一点のトラックボールに入り込んだ汚れの掃除ですが、とても簡単です。
以下のように簡単にボールを取り外すことができます。
簡単にボールを外せますので、よく作業中の待ち時間などの暇つぶしに掃除しています。
以上のようにコンパクトで使いやすく疲れないのがトラックボールマウスの利点です。
あと数年くらいしたら、トラックボールマウスの方が主流になるのではないかと思います。
ネット価格で4,500円程度ですので、良かったら試しに購入してみてはいかがでしょうか。
まとめ
- トラックボールマウスはマウス自体を動かく必要がないため、出先の狭い場所や散らかった机の上でも使える
- また手の動きも最小限に抑えられるため長時間利用しても疲れない
- 操作にすぐ慣れますし、汚れでトラックボールの動きが悪くなっても、簡単に掃除することができる
- Digio2のような低価格モデルも販売されている
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